寝ても疲れが取れない。朝起きた瞬間から体が重く、回復した感覚がない。
そんな悩みから「リカバリーウェア」という言葉を目にした方も多いのではないでしょうか。
リカバリーウェアは、特殊な繊維の働きで「休息中のコンディション」を整えることを目的に作られた衣類です。(一般医療機器として届け出されている商品もあります。)
なぜ「着るだけで疲労回復する」と言われているのか。
この記事では、仕組みの考え方と、向いている人・選び方のポイントをわかりやすくまとめます。
【この記事の結論】
リカバリーウェアは「眠ってもスッキリしない」「冷えやすい」人が、休息環境を整える選択肢のひとつです。
向いている人:
・寝ても疲れが抜けない感覚が続く人
・冷えや肩まわりのこわばりが気になる人
・睡眠環境(温度・素材)を見直しながら試せる人
向かない人:
・着た直後の劇的な変化だけを求める人
・締め付け感が強い服が好きな人(商品によっては合わない)
今日からできること:
・「一般医療機器」の表示の有無を確認する
・寝室の温度に合う素材(暑がり/冷えやすい)を選ぶ
・まずは“寝る時だけ”など短時間から試す
リカバリーウェアとは?着るだけで疲労回復と言われる理由
十分な時間寝ているのに、朝すっきりしない。
その原因は、睡眠時間そのものではなく、「休んでいる間の体の状態」にあると感じる人もいます。
日中の緊張や忙しさが抜けきらないまま眠りにつくと、寝ている間も体が完全にはゆるまず、結果として休息感が得られにくくなることがあります。
本人は眠っているつもりでも、「休めた感覚」が残らないのはそのためです。
そこで考えられるのが、眠っている時間を少しでもリラックスしやすい状態に近づける工夫です。
寝具だけでなく、長時間身につけている“着るもの”に目を向ける人がいるのは、体に触れている時間がそれだけ長いからだと考えられています。
ただし、この考え方が合うかどうかは人によって異なります。
「何をしても疲れが残る」と感じている人にとっては検討の余地がありますが、睡眠に大きな不満がない場合は、変化を必要としないケースもあります。
リカバリーウェアの仕組み|なぜ着るだけで疲労感がラクになる?
「着るだけで回復なんて、本当?」
「リカバリーウェアには本当に効果があるのか気になる」
そう思う方も多いはずです。私も最初はそうでした。でも、その仕組みは非常に科学的です。
リカバリーウェアの多くは、単なるリラックスウェアではなく、「積極的休養(アクティブレスト)」を目的として開発されています。
「温熱作用(遠赤外線)」が巡りをサポートする
多くのリカバリーウェアには、繊維の中に「特殊な鉱石(セラミックなど)」が練り込まれています。この鉱石には、人体から出る熱を吸収し、それを「遠赤外線」として再び体に送り返す(ふく射する)性質があります。
具体的には、以下のようなサイクルが繰り返されています。
- 私たちの体から体温などの熱が出る
- ウェアの繊維(鉱石)がその熱をキャッチする
- 「遠赤外線」として体に温熱を均一に送り返す
- 体が深部からじんわり温まり、滞りがちな巡りが促される
電気を使わず、自分の体温を利用して体を温めるため、まるで「全身を包み込む温熱パック」のようなイメージです。カイロのように局所的に熱くなるのではなく、自然な温もりが続くのが特徴です。
厚生労働省が認める「一般医療機器」も多数
単なる健康グッズではなく、多くの製品が「一般医療機器」としての届け出をしています。
これは、科学的根拠に基づき「血行促進」や「筋肉のハリ・コリの緩和」といった効能について表示できる区分です。アスリートだけでなく、私たちのような働く世代にも選ばれている理由はこの「信頼性」にあります。
知っておきたい豆知識
「一般医療機器(クラスI)」とは、万が一不具合が生じても、人体へのリスクが極めて低いとされる分類です。効果が穏やかで安全性が高いため、毎日安心して着用できるのもポイントです。
リカバリーウェアの効果|一般医療機器として期待できる変化
では、実際に着用することでどんなメリットがあるのでしょうか。一般医療機器の届出がある製品を前提に、期待できる3つの変化をご紹介します。
①温熱作用による「血行促進・コリの緩和」
最大の特徴は、先ほど説明した遠赤外線による温熱作用です。
体が温まることで、滞りがちだった血行を促す働きが期待できます。
これにより、デスクワークで凝り固まった肩や、立ち仕事で疲れた足の巡りをサポート。寝ている間に筋肉の緊張をゆるめるお手伝いをしてくれる、心強い味方となります。
②深部体温コントロールによる「睡眠の質向上」
スムーズに入眠して深い眠りにつくためには「体温調節」が欠かせません。
人は眠るとき、体の深部体温を下げようと手足から熱を逃がします。リカバリーウェアは、体を冷やしすぎず、かつ適切な通気性を保つよう設計されているものが多く、この体温調節を自然にサポートしてくれます。
「朝のスッキリ感が違う」という声が多いのは、睡眠環境が整うためと考えられます。
③副交感神経に働きかける「リラックス効果」
そして3つ目が、自律神経へのアプローチです。
体を締め付けない設計(立体裁断など)と、心地よい温かさが、張り詰めていた神経を「お休みモード」へと導いてくれます。
日中、仕事や家事で交感神経が優位になりがちな私たちにとって、着替えること自体が休息へのスイッチになります。
ただし、リカバリーウェアはすべての人に合うわけではありません。
向いている人・向いていない人の特徴はこちらでまとめています。
30代女性のリアル体験談|使って感じたメリット・注意点
ここからは、Recovery Labライターである私が実際に使用して感じたことを、包み隠さずお伝えします。
私は10代からの肩こり持ちで、現在はデスクワークに加え、ピラティスやポールダンスなどの運動習慣があります。常に体はバキバキの状態でした。
着てみた実感:劇的な変化はない?でも体は反応していた
実際に着用して感じたことを、3つのポイントにまとめました。
- 「着た瞬間」の変化は少ない
着た瞬間に急に眠くなったり、肩が軽くなったりすることはありませんでした。「あれ?普通の服と変わらないかも?」というのが正直な第一印象です。 - 翌朝の発汗量がすごい
驚いたのは翌朝です。普段のパジャマならありえないほどの汗をかいて目が覚めました。嫌な寝苦しさではなく、サウナ上がりのようなスッキリ感に近い感覚です。 - 「なんとなく」ではない体感
私は睡眠の記録を細かく数値化しているタイプではありません。それでも、「あ、これはいつもと違う」と体感レベルではっきり分かる変化でした。
私の感覚としては「リラックスした」というより「寝ている間に、体が勝手に温熱ケアを受けていた」という表現がしっくりきます。
素材選びの失敗談:汗とエアコン問題
ただし、一つだけ失敗したことがあります。それは「素材選び」です。
私が現在住んでいるマレーシアは、日本の真夏のように高温多湿な環境です。寝るときは冷房をつけていて、エアコンはだいたい27度設定。それでもリカバリーウェアを着たときは気になりました。
それが「吸汗性(汗の吸い取り)」の問題です。
- 失敗点: 最初の1着目をとりあえず「オールシーズン用(化繊メイン)」にしたら、真夏のような気候では少し蒸れを感じた。
- 教訓: 温熱感で汗ばみやすい日もあるので、吸水性はとても重要です。
「汗をかきにくい人」や「冬場」なら保湿されて最高ですが、「汗っかきの人」や「日本の蒸し暑い夏」には注意が必要です。
失敗しないリカバリーウェアの選び方
私の失敗談を踏まえると、「ただ有名なものを買えばいい」というわけではないことが分かります。
ただ、実際に選ぶとなると種類が多くて迷ってしまいますよね。
失敗しないためのポイントを3つに整理しました。
①「一般医療機器」の届出があるか
まず一番大切なのは、パッケージや公式サイトに「一般医療機器」の記載があるかチェックすること。
しっかりとした疲労感ケアをサポートしてほしいなら、公的な届出がされているものを選びましょう。
②季節と体質に合わせた「素材」
素材は非常に重要です。ご自身の体質に合わせて選んでください。
- 綿(コットン)混・ガーゼ素材:
肌が敏感な人、汗をしっかり吸ってほしい人向け。 - 機能性化学繊維(ポリエステル等):
サラッとした着心地が好き、洗濯後すぐに乾いてほしい人向け。
夏場や暑がりの方は、吸水速乾に特化したドライタイプを選ぶのがおすすめです。
③形状は「スリープタイプ」を優先
- スリープタイプ:
寝返りが打ちやすいよう、肩や腕周りがゆったり作られている。 - ルームウェアタイプ:
少しスリムなシルエットで、そのままゴミ出しなどに行けるデザイン。
「とにかく寝て疲れを取りたい!」という方は、見た目よりも寝返りの打ちやすさ(スリープタイプ)を優先してください。
30〜40代女性に人気のリカバリーウェアブランド(BAKUNE・VENEX)
最後に、Recovery Labとして自信を持っておすすめできるブランドをご紹介します。
「自分にはどっちが合うの?」と迷った方は、主要ブランドを公平に比較してみましょう。
TENTIAL(テンシャル)「BAKUNE」
今、特に注目度が高く勢いのあるブランドです。特殊機能繊維「SELFLAME®︎」を使用しており、一般医療機器の届出済み。
特徴は、なんといってもバリエーションの多さ。「ドライ」「パイル」「ガーゼ」など素材展開が豊富なので、私のように「汗のベタつきが苦手」という人でも、自分に合う一着が見つかります。
具体的な使用感や、素材ごとの細かな違いを知りたい方は、こちらの記事で詳しくまとめています。
VENEX(ベネクス)
リカバリーウェアのパイオニア的存在。ナノプラチナなどの鉱物を練り込んだ「PHT繊維」を使用しています。
休養専用ウェアとして長年の実績があり、リラックス感を追求した「締め付けない着心地」は、一度着ると手放せないと感じる方も多いです。
VENEXのレビューこちらにまとめました。
リカバリーウェアの効果に関するよくある質問
リカバリーウェアに関するよくある疑問にお答えします。
Q. 普通のパジャマと何が違いますか?
特殊繊維による「温熱効果」や「血行促進」機能がある点が異なります。睡眠中の身体をケアすることに特化して設計されています。
Q. 夏場に着ても暑くないですか?
接触冷感素材や吸湿速乾性に優れたタイプを選べば快適です。筆者のように高温多湿な環境なら、メッシュや薄手の素材を優先してください。
Q. 毎日洗濯しても効果は落ちませんか?
繊維自体に鉱石が練り込まれているタイプであれば、洗濯を繰り返しても効果は半永久的に持続します(ネット使用推奨)。
Q. 1日中着ていても大丈夫ですか?
問題ありません。リラックスウェアとして、休日や入浴後から就寝まで長く着用するのもおすすめです。
まとめ:忙しい毎日に「リカバリーウェアで質の良い休息」を
リカバリーウェアの特徴を改めてまとめます。
- リカバリーウェアは遠赤外線作用により、着るだけで血行促進や疲労回復をサポートする。
- 選び方のカギは、効果の根拠となる「一般医療機器」の届出があるか確認すること。
- 睡眠の質を高めるには、季節や体質(汗かき等)に合った「素材選び」が失敗しないコツ。
- 即効性よりも、継続して着用することで朝のスッキリ感などの変化が期待できる。
リカバリーウェアは、すべての不調に直接作用するわけではありません。
でも、忙しくてケアの時間が取れない私たちにとって、「寝ている時間」をそのまま「メンテナンスの時間」に変えられるのは、とても賢い選択ではないでしょうか。
初期投資は少しかかりますが、毎日のパフォーマンスを支える投資と考えれば、価値ある一着になるはずです。まずはあなたのライフスタイルに合うものを、試してみてください。
きっと少しずつ、久しぶりに「ぐっすり寝た!」と思える朝に出会えるはずです。



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